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2006年10月29日

韓国のアクセシビリティ

日本語での情報が少ないため、概略のみ。

資料

「イベントレポート2005 デジタルデバイド解消のための国際カンファレンス(韓国・ソウル)」 ITpro 2006年01月10日記事

「韓国の電子自治体事情 第10回 慶尚北道 音声支援情報システム──韓国一の教育都市を目指す」 Computerworld.jp 2006年08月07日記事

経緯

2001年1月 「デジタル・デバイド解消法」成立
第1条に高齢者、障害者、女性といった情報過疎層への情報保障について明示

2002年 「デジタルデバイド解消法」改正

2002年3月 IABF(情報通信アクセシビリティ向上標準化フォーラム)設立

2003年5月 政府が「身体不自由者・高齢者の情報通信アクセシビリティ確保のためのガイドライン」を策定。情報機器のユニバーサル・デザインと情報アクセシビリティの確保のための制度化が規定され、政府、地方自治団体、その他公共機関は、情報的弱者へのアクセシビリティ確保が義務付けられたが、現在、その状況はあまり改善されていないという。

2005年にはブロードバンドの世帯普及率が70%を超え、インターネット利用者は3,150万人

組織

韓国・情報通信部(MIC)
情報化の推進やIT産業の育成を行う韓国政府機関。毎年インターネット白書を発行している。

韓国情報文化振興院(KADO)
韓国・情報通信部の外郭団体。「デジタルデバイド解消のための国際カンファレンス」を主催している。
「デジタルデバイド解消のための国際カンファレンス(2005 International Conference for Bridging the Digital Divide)」

IABF 情報通信アクセシビリティ向上標準化フォーラム
KADOの下部組織。情報通信アクセシビリティ技術の標準化、評価のためのガイドラインの作成などを行う。

中根雅文氏のインタビュー記事

PingMagにて視覚障害を持つプログラマー中根雅文氏のインタビュー記事が掲載されている。「視覚障害者のためのアクセシビリティ」というタイトルで、自身が生活する中で実際にアクセスしやすい(しにくい)と感じた製品や設備が紹介されている。

音声読み上げソフトを使ってWebサイトをどのぐらいのスピードで読み上げるのか、音声を録音したもの(英語)を聞くことができるのだが、これが非常に早く、筆者は単語さえ聞き取ることができなかった。実際に画面読み上げソフトを使う人達はこれよりも早い設定を使うそうである。

2006年10月28日

Adobe 「Apollo」の詳細を公開

Adobeが開催するイベントに合わせて「Apollo」の詳細が公開され始めました。

@IT 2006年10月14日記事 『アドビのミニアプリ「Apollo」の可能性は』

Ascii24 2006年10月25日記事 『Adobe MAX 2006レポート Vol.2 ApolloはFlash Playerとともに降りてくる?』

CnetJapan 2006年10月26日記事 『アドビ、次期プラットフォーム「Apollo」のプレビューバージョン公開』

MYCOMジャーナル 2006年10月31日記事 『ActionScript、Flex、そしてApollo - Flexエバンジェリストに訊くAdobe開発ツールの現在』

以下は記事からの要約。著作権は上記のメディア会社にあります。

単独のアプリケーションではなくプラットフォーム(実行環境、ランタイム)。OS上でApollo用アプリケーションを動かすためのソフトウェア。

上記の実行環境のファイル全体のサイズは開発途上のもので6MB程(CNET記事では5~9Mバイト)。Apollo用アプリケーションを実行するためにはあらかじめローカルのコンピュータにダウンロードしておく必要がある。

使用例として上げられているのが、
ローカルにあるファイルを扱いつつ、Google MapのようなWeb API(Webサービス)との接続をブラウザを使わずに行うアプリケーションなど。

セキュリティへの配慮。ダウンロードしたりファイルアクセスがある場合には、ユーザーに警告を行なった上で実行される。

クロスプラットフォーム。Mac OSでもWindowsでもひとつのコードで開発可能。Flex Builder向けのSDKによって開発を行う。

SAPはすでにApolloを使ったビジネス・アプリケーションを開発中。

アドビはAdobe Labsを通じて2007年初めにもApolloの開発者向けベータを提供開始する計画。正式リリースは2007年第1四半期から第2四半期を予定。